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眼瞼下垂症という病気

眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)とは、まぶたがあげられなくなる病気です。眼瞼下垂症が深刻な状態にはっているひとは、次のような方法で判別できます。

まっすぐ見たときに、まぶたがたれてひとみに覆いかぶさっている。

こんな症状になる人は、だいぶ進行している人です。なぜ、こんなになるまで気がつかないのでしょうか?

とつぜんまぶたが開きにくくなったら生活に支障が出るので、すぐに病院に行くと思いますが、眼瞼下垂症はだんだんと症状が重くなるので気がつきにくいのです。

最初は、コンタクトレンズをつけたりはずしたりする動作。アトピー性皮膚炎で眼球や顔面の皮膚がかゆくて、まぶたをこすり続ける動作。または花粉症の時期に目がかゆくてまぶたをこすってしまう動作。あるいは、さかさまつげでいつも目にトラブルを抱えていて起こってしまう。まぶたを開閉する筋肉は、このとき、まぶたを開けるために、関係する筋肉が緊張します。そのため、深刻な不定愁訴が起こります。

最後には、とうとう筋肉の緊張もなくなって、まぶたが瞳にかぶさってみえにくいので、あごをあげたり、おでこの皮膚をいつもあげていたり、最悪まぶたをテープでまゆげに貼り付けることになります(!)

眼瞼下垂症のつらい痛み

まぶたのたるみや筋肉のゆるみで眼瞼下垂症になることが主な原因ですが、中には痛みを伴う眼瞼下垂症があります。

眼瞼下垂症の体験談には、つらい頭痛、あるいは、目の奥の激しい痛みを訴える報告があります。

こうなっては、まずお医者さんにかかって、頭痛ないしは目の痛みをすぐにでもとって欲しいところですね。眼科で目薬をもらったり、頭痛薬を処方してもらったりするのですが、いっこうに痛みが治まらない・・・ただ、見た目ではまぶたがそんなにたるんでいない場合もあって、眼瞼下垂症と診断されていない状態。しかも自分ではまさかわかるはずもない。

目の奥の痛みは、実は単なる疲れ目ではなく、ミュラー筋というすじが原因だったという場合もあるのです。ミュラー筋は目の表面にでているわけではないので、どの程度緊張しているかなんて、見た目で判断できません。

ミュラー筋の緊張による障害

ミュラー筋は、眼の奥までつづいているのですが、瞼膜性眼瞼下垂症のひとは、ミュラー筋が緊張(収縮)するために眼の奥が痛くてたまらなくなります。でも、眼瞼下垂症だと診断されなければ、ただの眼精疲労と同じ扱いになる場合もあり、目薬が処方されるだけで、最悪、慢性的な痛みが続くことにもなります。

ミュラー筋は交感神経に関連があるそうで、(ミュラー筋は,交感神経によって収縮する)腱膜性眼瞼下垂症の人は,知らないうちに身体をオンモードにして眼を開けるようになってしまいます。

どういうことかというと、人間というものは、自分の意思とは無関係に自律神経という内臓や体調を自動的に調整する神経に支配されているのはご存知でしょうか?高校の生物の授業のようですが、体のしくみとして、自律神経を学んだ方もいるでしょう。自律神経には交感神経と副交感神経からなります。

この交感神経と副交感神経のバランスが1日のうちに交互にくるのです。交感神経は眼を覚まして活動しているオンモード。反対に副交感神経は夜の睡眠時間に身体の疲れを癒したりするオフモードなのです。ところがふだんから、瞼を開けていなければならない、瞼膜性眼瞼下垂症の人は、交感神経が緊張したオンモード状態が続くので、いろいろな問題が起こります。

ついには血圧が上がる、心臓がドキドキする、口が渇く、 手足の末梢が冷える、便秘するなどの身体症状がでてくるのです。

また、ミュラー筋の緊張によって脳に送られる刺激の作用で精神的な影響もでてくることがあります。具体的には、不安,緊張,警戒心が高まり,やがて睡眠障害や,不安症,緊張症などで大変つらい症状となります。

瞼膜性眼瞼下垂症の人の体験談では、手術の後、いわれもない爽快感とぐっすりと眠れる安心を手に入れた方の話も数例でており「なぜもっと早く手術をしなかったのだろう」という感想がよく聞かれるところです。

ほかに、影響を及ぼす筋肉や部位については、眼瞼下垂症の原因となる部位の記事も参考にしてくださいね。

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